静内二十間道路桜並木 :日本一の桜のトンネル
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北海道の静内(しずない)町に位置する「二十間道路桜並木」は、約7キロメートルにわたる桜並木が続く日本屈指の桜の名所です。例年4月下旬から5月上旬にかけて満開の桜が咲き誇り、その美しさは「日本さくら名所100選」にも選ばれるほど。観光客にとって、北海道の大自然と桜の共演を楽しめるこの場所は、一度は訪れてみたい絶景スポットです。ここでは、二十間道路桜並木の魅力や楽しみ方、周辺観光について詳しく紹介します。
1. 二十間道路桜並木の概要
「二十間道路」という名前は、道路の幅が約36メートル、つまり二十間(にじゅっけん)であることに由来します。この道路沿いに約3,000本ものエゾヤマザクラが植えられており、満開の時期には、道路全体が桜のトンネルに覆われるかのような壮観な光景が広がります。7キロメートルにわたって続く桜並木は、まさに北海道の広大さを感じさせ、他にはない迫力があります。
桜のトンネルを通る道は、観光客がゆっくりと散策できるよう整備されており、歩きながら自然を満喫することができます。春の訪れとともに、一面に咲き誇るエゾヤマザクラのピンクの花々が風に揺れ、優しい香りが漂う中での散歩は、日常を忘れる癒しのひとときとなるでしょう。
2. 二十間道路桜並木の歴史
二十間道路桜並木の歴史は、大正時代にまで遡ります。この桜並木は、もともと大正天皇の即位を記念して、1922年に植樹が行われたものです。当時は、現在のように観光地として有名ではなく、主に地元住民に親しまれる場所でしたが、その後、桜の本数や規模が増えていき、次第に全国的に知られる桜の名所となりました。
長年にわたって地元の人々が手入れを続け、今では北海道を代表する桜の名所となったこの並木道は、地域の歴史や文化が息づく場所でもあります。訪れる際には、こうした背景を思い浮かべながら歩くことで、より一層桜並木の美しさや深みを感じることができるでしょう。
3. 二十間道路桜並木の見どころ
桜のトンネル
最大の見どころは、やはり約7キロメートルにわたる「桜のトンネル」です。エゾヤマザクラの大木が道路の両側から枝を伸ばし、満開の時期には空一面が桜の花で覆われます。青空を背景にした桜の美しさはもちろんのこと、風に舞い散る桜吹雪や、地面に敷き詰められたピンク色の花びらの絨毯も魅力的です。特に、晴れた日の午前中や夕方の斜めに差し込む日差しは、桜並木をさらに美しく引き立て、幻想的な雰囲気を作り出します。
ドライブやサイクリング
この桜並木は、車や自転車でも楽しむことができます。7キロメートルの長さは、歩いて巡るにはやや長いですが、車でゆっくりと走りながら景色を堪能することができるので、ドライブコースとしても人気です。また、サイクリングを楽しむ人々も多く、自転車で走り抜けながら広大な桜並木を感じることができるのは、他では味わえない爽快な体験です。
写真撮影スポット
二十間道路桜並木は、桜と北海道の自然を一緒に撮影できる絶好のフォトスポットです。桜のトンネルをバックにした写真はもちろんのこと、道の遠近感を活かした構図で撮影すると、まるで桜が永遠に続くかのような幻想的な写真を撮ることができます。また、桜が散り始める頃には、地面一面が花びらで覆われ、ピンクの絨毯の上に立つシーンも美しく撮影できます。
4. 二十間道路桜並木周辺の観光スポット
桜並木だけでなく、静内周辺には魅力的な観光スポットが多数あります。桜を楽しんだ後に立ち寄りたいおすすめの場所をいくつかご紹介します。
新ひだか町
二十間道路桜並木が位置する新ひだか町は、静内の中心地として、北海道の歴史や文化を感じられるスポットが豊富です。静内温泉は、桜並木の散策で疲れた体を癒すのに最適な場所です。豊かな自然に囲まれた温泉は、心も体もリフレッシュできるリラックスした時間を提供します。
静内神社
静内の中心部にある「静内神社」は、桜を楽しんだ後の観光スポットとして人気です。創建は1873年と古く、地域の信仰の中心として歴史を刻んできました。静内神社は、参拝と共に静かな雰囲気の中で心を落ち着けることができ、桜の見頃には境内でも桜を楽しむことができます。
牧場めぐり
新ひだか町は、北海道ならではの広大な牧場風景が広がるエリアでもあります。桜並木を楽しんだ後、地元の牧場を訪れて、馬や牛たちと触れ合う体験も魅力の一つです。特に「静内種馬牧場」は、競走馬を育てる牧場としても知られており、馬との触れ合いや広大な草原の中での散策は、観光客にとって貴重な体験となるでしょう。
5. アクセスと施設情報
二十間道路桜並木へのアクセスは、JR静内駅から車で約20分ほどです。桜の見頃の時期には多くの観光客が訪れるため、公共交通機関の利用も検討するのが良いでしょう。近隣には駐車場も整備されており、観光客のための案内所やトイレも完備されています。
また、桜の時期には地元の特産品やお土産を購入できる売店もオープンし、新ひだか町ならではのグルメも楽しむことができます。新鮮な海産物や、北海道産の乳製品を使用したスイーツなどが人気です。
6. 訪れる際の注意点
桜の満開時期には多くの観光客が訪れるため、混雑が予想されます。特に駐車場は早めに満車になることがあるため、可能であれば公共交通機関の利用や、早朝の訪問を検討すると良いでしょう。また、桜並木は自然の中にあるため、足元には注意が必要です。舗装されていない部分もあるため、歩きやすい靴での散策をおすすめします。
7. まとめ
静内二十間道路桜並木は、北海道の大自然と桜の美しさが融合した、日本を代表する桜の名所です。桜のトンネルが続く壮大な景色、広がる桜の香りとピンク色の花びらが風に舞う風景は、訪れる人々の心を魅了します。歴史ある桜並木をゆったりと散策し、北海道ならではの自然や文化を体感するひとときを過ごしてみてください。