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トラピスチヌ修道院:日本初の女子トラピスト修道院

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トラピスチヌ修道院は、北海道函館市に位置する日本初の女子トラピスト修道院です。フランスのカトリック系修道会「トラピスト会」に属し、1898年(明治31年)に創立されました。観光地として人気が高いこの修道院は、美しい建築や静かな雰囲気の中で、歴史と宗教文化に触れることができる場所です。以下では、トラピスチヌ修道院の魅力や観光ポイントを詳しく紹介します。

1. トラピスチヌ修道院の歴史と背景

トラピスチヌ修道院は、明治時代にフランスから招かれた8人の修道女たちによって創設されました。修道院の正式名称は「厳律シトー会天使の聖母トラピスチヌ修道院」で、トラピスト会は厳格な生活規律で知られるカトリックの修道会の一つです。この修道院は、日本における女性トラピスト修道会の最初の施設であり、現在も多くの修道女が厳しい戒律に従いながら、祈りと労働を中心とした生活を送っています。

創設以来、トラピスチヌ修道院はその宗教的な使命を果たし続けており、訪れる観光客にもその静寂と厳粛さを感じさせる場所です。函館の街並みとは対照的に、修道院の周辺には広大な自然が広がり、訪れる人々に安らぎを与えます。

2. 修道院の建築と庭園

トラピスチヌ修道院は、その美しい建築でも知られています。修道院の建物は、石造りのフランス風のデザインで、赤い屋根や白い壁が特徴的です。特に印象的なのは、修道院の入り口にそびえる聖母マリア像です。この像は、祈りを捧げる修道女たちの姿を象徴しており、訪れる観光客にも心の平安をもたらします。

修道院は観光客が中に入ることができないため、外からの見学が基本ですが、その静かな佇まいは訪れる人々に深い感銘を与えます。建物の周辺には、手入れの行き届いた庭園が広がっており、四季折々の美しい風景が楽しめます。春には花々が咲き誇り、秋には紅葉が庭園を彩り、まるで絵画のような風景が広がります。

3. 静寂と祈りの場所

トラピスチヌ修道院の大きな魅力の一つは、その静寂と厳粛な雰囲気です。修道女たちは、修道院の内部で一日の大半を祈りや瞑想、農作業や手工芸に費やしています。観光客が直接彼女たちの生活に触れることはできませんが、修道院を取り囲む穏やかな空気感を通じて、修道女たちの厳かな生活に思いを馳せることができます。

特に、修道院を訪れると、静けさが際立ちます。都市の喧騒から離れたこの場所は、訪れる人々に心の平安を提供してくれます。観光スポットとして訪れるだけでなく、日常生活から離れて心を落ち着けたいという人々にとっても、トラピスチヌ修道院は理想的な場所です。

4. 修道院の製品

トラピスチヌ修道院では、修道女たちが祈りと共に手作りしている製品がいくつかあり、それらを購入することができます。特に有名なのが、バターやクッキーです。これらの製品は、修道院の売店や函館市内の観光地で販売されており、その美味しさとともに、修道女たちの手作業による丁寧さが感じられる品々です。

特に「トラピスチヌクッキー」はお土産として大変人気があります。サクサクとした食感と素朴な甘さが特徴で、多くの人々がリピーターとなっています。また、バターも風味豊かで、北海道ならではの乳製品の魅力を感じることができます。これらの商品を通じて、修道女たちの日々の労働の一端に触れることができ、購入することで修道院の活動を支援することにもつながります。

5. 訪れる際のマナー

トラピスチヌ修道院は観光スポットであると同時に、修道女たちが神聖な生活を送る宗教施設です。そのため、訪れる際にはいくつかのマナーを守ることが重要です。まず、修道院の中には立ち入ることができませんので、外からの見学が基本となります。また、修道院の敷地内では静かに過ごし、騒がないようにしましょう。修道女たちの祈りの時間を尊重する姿勢が求められます。

さらに、修道院内での写真撮影にも制限があります。観光客が自由に写真を撮影できる場所もありますが、案内板や掲示物に従って行動するよう心掛けましょう。修道院は日常生活から一歩離れ、心を静めるための特別な場所ですので、その場にふさわしい礼儀を持って訪れることが大切です。

6. 交通アクセスと周辺観光

トラピスチヌ修道院は函館市の中心部から約10キロほど離れており、車やバスで簡単にアクセスできます。函館市内からは、市電やバスを利用して30分ほどで到着します。バス停「トラピスチヌ入口」から徒歩約10分で修道院に到着するため、観光客にとってもアクセスしやすい場所です。

また、修道院の周辺には他にも観光スポットが点在しており、函館山や五稜郭、元町の教会群などと合わせて訪れることができます。特に函館は異国情緒あふれる街並みや、港町ならではの風景が広がる観光地として有名で、トラピスチヌ修道院と合わせてゆったりとした観光プランを楽しむことができます。

7. 季節ごとの魅力

トラピスチヌ修道院は、季節ごとに異なる美しい風景を楽しめるのも魅力の一つです。春には桜や花々が咲き、夏には緑が美しく、秋には紅葉が彩り、冬には雪に覆われた荘厳な姿を見せます。特に雪に包まれた修道院の風景は、静寂の中に漂う神聖さを一層際立たせ、冬に訪れる観光客にも人気があります。

まとめ

トラピスチヌ修道院は、歴史的な価値と宗教的な神聖さを併せ持つ特別な観光スポットです。美しい建築や庭園、静謐な空間の中で、訪れる人々は日常から離れ、心を静めることができます。修道女たちが作る手作りの製品も、修道院の一部を身近に感じられる素晴らしいお土産として人気です。函館を訪れた際には、ぜひこの特別な場所を訪れ、宗教文化と歴史、そして美しい自然に触れてみてください。